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tomo's cloth collage work

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ネジバナ

ここ数年、自然に玄関付近の同じ場所から生えてきて
今ぐらいの季節に花を咲かせ始めるネジバナ。
今年も五月末頃から葉っぱが出たのを確認して、
雑草と一緒に採ってしまわないよう気をつけて
数本を育ててきました。

ようやく穂が出てきてそろそろかなあって思ったのが十日ほど前。
この数日の間にクルクルっとかわいらしい花が咲き始め、
優しい姿にうっとりしてたのに、、
ネジバナ_c0289938_18510061.jpg
まさか、ここにきて雑草取り大好きな主人に引き抜かれるとは!!
空にうっすら明るさが残る夏の夕暮れ、自転車で仕事から帰ってきた音がしても
なかなか家に入ってこないのは、せっせと庭の雑草を抜いているから。
その姿を、ほほえましいわ〜くらいに思っていたけど、、、
翌朝、摘み取られ雑草と一緒に放り出された2本を見たときのショックと言ったら。
ネジバナ_c0289938_19121163.jpg
まあまあそう怒りなさんな。
ネジバナ_c0289938_19130428.jpg
薪割りに行ったときに見つけた、りっぱなカエルくんの写真など眺めて
とりあえず気持ちを収めましょうかケロケロ。








# by tomo_collage | 2017-06-27 19:40 | Comments(0)

月夜のでんしんばしら

家から歩いて15分。
この場所に来ると必ず思い浮かべるのは、
宮沢賢治の「月夜のでんしんばしら」です。
お話の電信柱は線路沿いに立っているけれど、
田んぼの中の一本道に沿ったこの電信柱も「ドッテテドッテテ、ドッテテド」と
夜中に行進していそうで楽しくなります。
月夜のでんしんばしら_c0289938_08534232.jpg
小さい頃読んだ「注文の多い料理店」宮沢賢治の童話集の中にあった
「月夜のでんしんばしら」
私の記憶では、夜中に歌いながら電信柱が行進する
とっても楽しいお話だった、よ・う・な・気がしていました。

月夜のでんしんばしら_c0289938_09191775.jpg
だって、挿絵がこんな感じだし、イェーイ!って踊ってるし。(文庫の挿絵も昔のまま)
実は、、、読むには読んだけど、あの頃はよくわからなくて。
だから挿絵でだいたいを察したというか(笑)
絵のイメージだけで、「月夜のでんしんばしら」を理解していました。

昨年、かめもブックスで見つけて読み返したくなったので手に入れた
「注文の多い料理店」
もちろん「月夜のでんしんばしら」も載っています。
大人になって読み返したら、シュールで不思議なお話でした。
目の前で、一万五千の電信柱の行進を見ているような感覚にもなり、
「シュッ」っとした終わり方、あれれ〜って感じもおもしろい!
月明かりのうろこ雲の表現など、宮沢賢治の独特の自然描写は素敵でした。

ここでひとつ重要なことがわかりました。
あの挿絵から感じたイェーイ!の電信柱は、実はとっても大変な状況だったのです。
「電気総長」の号令の下みんなで歩調を合わせ、疲れても足を引きずっても
電線をたるませないように行進しなくちゃいけなくて。

そういえば、と思って文庫の表紙を見てみると。
はじけて踊る電信柱の挿絵とは対照的、
苦しそうで疲れた電信柱がよろよろと月をバックに立っている!!
月夜のでんしんばしら_c0289938_09054951.jpg
(これは宮沢賢治本人が描いた水彩画)
この暗くて重々しい絵をあの頃見ていたら、
また違った物語を想像していたでしょう〜
私はやっぱりイェーイ!の絵が好きかな。  おしまい








# by tomo_collage | 2017-05-10 08:46 | Comments(0)

北千住

主人と北千住で飲んだ夜、
誕生日祝いだしもう一件行きたいと言うので
お店を探してぶらぶらしていました。

すると、ある角地に不思議なお店がありました。
古い美術展のチラシやポスターなどぺたぺた貼った看板が
店の周りにぐるりと置かれています。
この店は何かしら、、とチラチラ見ながら通り過ぎようとしてると
入り口に立っていたマスターらしき男性に声をかけられました。
「おもしろいから入ってみませんか〜」
鴎外とか夢二とか寺山修司、ポスターや灯りの文字が
なんとも不思議で怪しい雰囲気です。
二件目だしノリで入ってみようかと中にはいると!

昔のレコードと雑誌ポスター他、統一性のないモノであふれた店内。
その量ハンパなくて言葉を失います。
座るって言ったって、私たち二人座ったらもうスペースいっぱいで。
(あー、大丈夫かしら、間違っちゃったかしら)主人に視線を向けると
ノリノリでビールなど注文してるではありませか、
なんかわかんないけど、楽しんじゃえって笑っています。
もーっ、あなたがそうなら私もねって開き直って私もウイスキーの水割りを注文。

私の真後ろは、、、
北千住_c0289938_16235488.jpg
真横は、、、
北千住_c0289938_18234477.jpg
私たち、モノのすきまに座っています。
マスターは脇に立って、軽めのおネエ言葉でよどみなくしゃべるしゃべる。
どうやら古いレコードや雑誌のコレクションを見て
楽しんでもらうお店らしい。

マスターに一杯おごりますよ、っと主人が言うと。
「ええ、そのつもりで〜す♡」って。古ーい冷蔵庫をごそごそやって
出てきた飲み物。
北千住_c0289938_18282536.jpg
まあ、懐かしい。
それから積んであるモノの山から大切そうに
昔のガロやプレイボーイなど出して見せてくれました。
北千住_c0289938_18542013.jpg
本当によどみなくしゃべり続けるマスターの次なる演出、、
むき出しで積んであるレコードの山からひょいと一枚とって
古いレコードプレーヤーで流し始めました。
北千住_c0289938_16304120.jpg
超アナログな音を聴きながら、うーん、この感じ悪くないわね〜??
あらら、感覚がおかしくなってるのかしら。

そして気がつきました、この店に漂うサブカルの空気。
私の大好きなみうらじゅんが来店しているかも!って思って聞いたら、
マスターは襟を正す仕草をして右手を胸にあて、
「あの方はワタクシにとって神様のような方♡スバラシイ方です。
残念ながらここに来ていただいたことはまだないの、、」純粋に
サブカルを愛する52歳のマスターでした。
そうですか、みうらじゅんが好きそうなお店ですよ、来てくれるといいですね〜
ではお勘定お願いします。

ハイ、お一人3500円で7000円いただきます♡
私たち一気に現実に引き戻されました。ハハハまじっすか〜
あの不思議な時間、ぼったくりと思うかどうか、、、
みうらじゅんなら何と言うかな(笑)
狐につままれたようなそんな春の夜、桜を見ながら駅へ向かいました。 おしまい




























# by tomo_collage | 2017-04-18 08:57 | Comments(0)

四つ目垣

わが家の四つ目垣も八年以上が経ち、垂直と平行が保てなくなってきました。
そろそろ寿命かなぁというわけで
少しずつ取り外す作業を始めています。
四つ目垣_c0289938_07590084.jpg
植木職人さんに作っていただいた時、青竹とシュロ縄でこんなに素敵な垣根が
作れるのかと感動したものです。
庭の木々と調和して、主張せず静かに垣根の役割をしている姿が大好きでした。
毎年来ていただく植木職人さんのHさんに「四つ目垣が気に入っているから、
ずっとこれをこのまま維持したい!」と言うと
「そりゃ無理だトヤマさん。5〜6年経つと傷んでくるんで、
みっともなくなるからはずさないとダメだっぺ。その頃にはドウダンが育つっから」

うーん、それでもなんとか維持したいと、傷んだシュロ縄を自分で修繕しながら
頑張って8年もたせましたが、、、あっちが傾きこっちがカクカク。
紫外線や風雨にさらされ年月が経てば、やっぱり美しいカタチが保てなくなるのね。

ここ数日、四つ目垣の仕組みや縄のかけ方など
ひとつひとつに感心ししながら取り外し作業をしています。
時々手を止めて、竹の節をうまく利用したつなぎ目など見ながら
「へ〜」とか「すごいな」とか思わず言葉がこぼれます。
職人さんの技というのは、こういう見えないところまで気を配っているのだなぁ。

垣根が徐々に取り払われ、なんとなく足下がスースーして不安になりますが
後継者の生垣、ドウダンツツジがやれやれこれで楽になったと
手足を伸ばしているようにも見えるからうまくできていますね。
八年前はひょろひょろだったのに、、これからどんどん成長してね。
四つ目垣_c0289938_08504190.jpg
そして作業中、あの匂いでずっとどこかにいるぞ!っと思っていたカメムシ。
目をこらして、小指の先ほどのを見つけました。
もうまもなく始まるドウダンツツジの芽吹きの色、カタチ大きさまでそっくりで!
うまいこと生きています。それはそれで驚きだ〜

役目を終えた四つ目垣の竹を、来年の薪ストーブの焚き付け用にノコギリで切りそろえながら、
自然の営みをしみじみ感じるこんな日は楽しいなぁと思いました。 おしまい























# by tomo_collage | 2017-04-04 09:16 | Comments(0)

おめでとう!稀勢の里

大相撲をよく見るようになったのは、朝青龍がバンバン勝ち始めた頃。
どんな相手がきても圧倒的な強さで勝ち、ドヤ顔する姿を見ていると
気持ちがスカッとして、明日もがんばろう〜って気持ちになるのでした。
品格がないとか、横綱らしい振る舞いをなど散々言われていましたが、
私にはそんなの関係なかったのです。
あの頃立ちはだかっていた、自分ではどうにもならない壁のいくつかを、
朝青龍が代わりにブンブンぶち壊してくれているようで、
気持ちが前向きになりました。
白鵬が現れて、さらに朝青龍は不良のイメージが強くなってしまったけれど
彼の相撲は好きでした。

そして稀勢の里。
今度こそ、今度こそ、と何度綱取りにいって跳ね返されたか。
あまりにも周りの期待が大きすぎて、気の毒で見ていられないときもありました。
私など、もう綱取りは無理じゃないかって思っていたのですから、、
(稀勢の里大ファンの友人Kちゃんの息子さんに怒られるー。)

横綱稀勢の里に注目したいけど、あんまり期待すると気の毒だからと
見守る気持ちで始まった春場所。
けがの時はどうなることかと思いましたが、、、
信じられないような逆転優勝で、やっぱりみんな泣いちゃうね。
さらに、高安の大粒の涙にも泣けました。

白鵬も日馬富士も鶴竜も好きだけどね、、
稀勢の里のお相撲さんらしい姿、言葉、声も素敵です。
これからますます大相撲が楽しみなりました。おめでとう!稀勢の里。





























# by tomo_collage | 2017-03-28 10:44 | Comments(0)