わが家の四つ目垣も八年以上が経ち、垂直と平行が保てなくなってきました。
そろそろ寿命かなぁというわけで
少しずつ取り外す作業を始めています。
植木職人さんに作っていただいた時、青竹とシュロ縄でこんなに素敵な垣根が
作れるのかと感動したものです。
庭の木々と調和して、主張せず静かに垣根の役割をしている姿が大好きでした。
毎年来ていただく植木職人さんのHさんに「四つ目垣が気に入っているから、
ずっとこれをこのまま維持したい!」と言うと
「そりゃ無理だトヤマさん。5〜6年経つと傷んでくるんで、
みっともなくなるからはずさないとダメだっぺ。その頃にはドウダンが育つっから」
うーん、それでもなんとか維持したいと、傷んだシュロ縄を自分で修繕しながら
頑張って8年もたせましたが、、、あっちが傾きこっちがカクカク。
紫外線や風雨にさらされ年月が経てば、やっぱり美しいカタチが保てなくなるのね。
ここ数日、四つ目垣の仕組みや縄のかけ方など
ひとつひとつに感心ししながら取り外し作業をしています。
時々手を止めて、竹の節をうまく利用したつなぎ目など見ながら
「へ〜」とか「すごいな」とか思わず言葉がこぼれます。
職人さんの技というのは、こういう見えないところまで気を配っているのだなぁ。
垣根が徐々に取り払われ、なんとなく足下がスースーして不安になりますが
後継者の生垣、ドウダンツツジがやれやれこれで楽になったと
手足を伸ばしているようにも見えるからうまくできていますね。
八年前はひょろひょろだったのに、、これからどんどん成長してね。
そして作業中、あの匂いでずっとどこかにいるぞ!っと思っていたカメムシ。
目をこらして、小指の先ほどのを見つけました。
もうまもなく始まるドウダンツツジの芽吹きの色、カタチ大きさまでそっくりで!
うまいこと生きています。それはそれで驚きだ〜
役目を終えた四つ目垣の竹を、来年の薪ストーブの焚き付け用にノコギリで切りそろえながら、
自然の営みをしみじみ感じるこんな日は楽しいなぁと思いました。 おしまい